平野綾だけTV #4 ― 2009/07/09
センセイは今、放送された自分の姿を見てものすごく死にたく・・・なるかと思ったら、予想してたよりは全然マシでした(笑)。編集ってすばらしい。それに、いつも自分でやってることなのに、映像で見ると漫画ができてく様子が面白くて新鮮でした。番組スタッフのみなさま、ありがとうございます!
仕事場は、時間の許す限り片付けと大掃除をして、かなりウソが入ってます。「リアルな画が欲しいので、そのままにしておいてください」と言われてたんですが、「すっぴんでかまいませんから」と言われて本当に化粧をせずに人前に出る女性はいませんね。「できるだけ彼女には厳しくしてください」とも言われました。無論、断る。
出演はついでみたいなもので、ワタシの仕事のメインは監修と技術指導。ペンを使う<集中線>と、カッターを使う<スクリーントーン>はかなり難易度が高くて、でも作業の見せ場になるだろうということで外せませんでした。だもんで、制限時間内にクリアしてくれるか、ステージママ風にハラハラしてましたね。
しかし、番組をご覧の方はおわかりのように、結果はバッチリ。特に驚いたのが、「ツールを使う手は固定して、原稿の方を回す」というのを、彼女自然にできてるんですよ。たいていの人は言われてもつい、ペンやナイフの方を回してしまうものなんですが。ペンの使い方も、「毛筆の<払い>の要領で」と言われたらすぐにピンと来たようです。さすが平野さん、えらい!! すごい!! そして可愛い!!
番組の構成上、彼女はずっと喋ってなきゃいけないんですが、途中マジで集中しちゃって、しばらく無言になってたのが印象に残ってます。こないだアップした写真はそのときこっそり撮ったもの。愛らしい少女がお絵かきに夢中になっているという風情で、あんまり可愛かったもので(もちろん許可をいただいてます)。
さて、平野さんを家にお招きしてご一緒させていただくというのは、ファンとして最高に楽しくて幸せな時間でした。カミさんの命令で目立たないようにひっこめてあった『ハ●ヒ』のDVDやフィギュアを瞬殺で発見されちゃったり(笑)、目の前で薫を演じていただいたり。
小柄で花のように可憐な方なのに、キャラのスイッチが入ると、声量すげえしひと回り大きさが増したようなすんごい迫力。周りの空気が一瞬で変わります。
演技を拝見するのはもちろん初めてではありませんが、アフレコスタジオではスピーカー越しの声を聴くので、家でビデオ見てる以上の現実感は、実はそんなにないのね。あらためて差し向かいでっていうのは感動ものです。
「『サイキックうう-----引き寄せたついでに事故でちょっと胸の大きさチェック!!』」
「うわあ、本物だ---!! 本物の平野綾さんだ!! そして中学生の薫だ---!!!」
「『知ってる、皆本? あたしさ・・・ずっと前から好きだったよ』」
「きゃああああああ!! <破壊の女王>だー!! 団長! 団長は!?」
「ダメですよ、作品ちがうじゃないですか(笑)」
「えー(-_-)」
まーとにかく(笑)、大勢のファンを魅了する魔法のエネルギーが、その瞬間はワタシだけのものだったわけで。漫画家になって本当に良かった・・! ありがとうございます!!
それと、ワタシは平野さんのマネージャーさんも大好きで、いろいろお話をうかがえて勉強になりました。タレントさんのマネジメントって、キャラクターとのつきあいにも似たところがあるように思います。
ちなみに、控え室に使ってもらった部屋には、マネージャーさんやスタイリストさんやメイクさんと、女性ばかりが待機してて、なんかいいニオイすんのね。いっぽう撮影してる仕事部屋は、番組スタッフとワタシとウチのアシスタントと、野郎ばっか大量にいて、文字通り男くさくてツラい(笑)。よくあれに耐えてがんばった、平野さん!! えらい!! すごい!! そして可愛い!!
お疲れ様でした! 次の挑戦も楽しみにしてます!
平野さんが仕上げてくれた原稿は、原画展で展示する予定です。ぜひ見に来てくださいね。
ところで、EDテーマのPVで平野さんが乗っている車は、美神の愛車「コブラ」・・・・? だからどうしたと言われても困りますが、なぜかちょっと嬉しいワタシ。